ビリー・ジョエルというミュージシャンをご存知ですか?
現在30代以上の方なら、聞いたことのある曲も多いのではないでしょうか。
ジョエルは1970年代後半から1990年代にかけて非常に多くのヒットを飛ばした、アメリカニューヨーク州出身のミュージシャンです。レコードセールスが世界中で1億枚以上を記録し、アメリカだけでなく日本でも多くの曲がベストセラーになりました。
代表曲は「ピアノ・マン」「素顔のままで」「アップタウン・ガール」で、日本で有名なのは特に「ストレンジャー」「オネスティ」など、日本でも非常に人気が高いミュージシャンです。その中でも「ストレンジャー」は当時ディスコでそろって踊られ、当時のブームに乗っていた人には思い出深い曲なのではないでしょうか。
さてそのビリー・ジョエルですが、彼は今でも音楽活動を続けており、彼のコンサートの最前列の席はもう何年もずっと販売されていません。
今、その理由が凄いと話題になっています。
ジョエルがコンサート最前列席を販売しない理由、それは……
http://www.billboard.com/articles/news/5893751/billy-joel-exclusive-backstage-cover-story-interview-qa-madison-square-garden
どういうことでしょうか?
自分のコンサートに来る人=自分のファンでは?
人気アーティストのコンサートに頻繁に行く人は分かるかもしれませんが、チケットを正規のルートではなくダフ屋やオークションで競り落として入る人もいますよね。
人気のあるコンサートや舞台のチケットは転売され、お金を持っている人が最前列など良い席に座っていたり。
ジョエルはある時、自身のコンサートで客席の最前列を見た時、そこには葉巻を加えて何人もの女性を侍らせ、「さあ楽しませておくれ、ピアノマン」とでもいう態度で座っている客を見たのだと言います。ジョエルは「俺のファンはどこだ」と思いました。
それから、ジョエルはコンサートの最前列を一般販売せず、コンサート当日に一番安い席を買った人の中からランダムに選び、最前列に案内するのだとか!
この話が海外掲示板でスレ立てされると、非常に多くのコメントが寄せられ、ジョエルのコンサートに行ったことのある人の多くが「覚えがある」と語りました。
・本当の話だ。
僕の母親がビリー・ジョエルのコンサートに行った時、会場のたぶん重要な人が近づいてきて、「あなたを最前列にします」と言ったそうだ。母が理由を尋ねると、「ビリーは最前列を魅力的なブロンドの女性でいっぱいにしたいんだ」と言ったらしい。
・そうだよ。ビリー・ジョエルのコンサートに行ったことのある人は、最前列に座っているのはランダムなファンじゃないって知ってる。そこは魅力的な女性の席なんだ。
・去年彼のコンサートに行った。最前列には学生ローンを払ってそうな若い女性がいて、どうやってあんな高い席を買ったのかって思ったさ。
・次のビリー・ジョエルのコンサートでは一番悪い席を買う、と…自分メモ
これはファンにとっては非常に嬉しいですよね!
ジョエルに限らず人気のあるコンサートやライブ、舞台は今や転売され定価の数倍数十倍になってしまいますが、そんな数倍のお金を払って入った人より、安い席ながらも自分を見に来てくれたファンを優先したいのはミュージシャンやパフォーマーとしては当然かもしれません。
転売屋にお金を落としても本人には1円もいきませんしね。
日本でも去年、音楽業界をあげて高額転売の防止を求める大々的な共同声明が発表されましたよね。
海外でも転売は多く、転売屋が自動でチケットを購入するbotがあるなど、ますます酷くなっているそうです。
ちなみに去年アメリカでは自分のチケットを転売屋から全て買い戻しファンに安く販売したアーティストが話題になりました。
ジョエルの対応に、彼こそが本当のミュージシャンだ!と感動する声が多くあがりました。
彼のようにファンを大切にしてくれて、彼のファンはとても幸せだと思います。
この方法が他のアーティストに適応されることが良いか悪いかは別にして、彼のようにファンを大切にして転売で楽に入った人を優遇しないミュージシャン、アーティストが増えると良いですね♪