アメリカ・ユタ州で生まれた、一つの奇跡。
カレブ・ハワード君という、6歳の少年がいました。
その少年は不幸にも交通事故に巻き込まれ、何とか一命だけは取り留めたものの、全身骨折に加え、脳にも重い損傷を負ってしまいます。
意識不明の重体。
誰の呼びかけにも応じない植物人間状態となってしまい、医師からも家族からも、回復は絶望視されていました。
そんな時、一つの出会いが、意識のないカレブ君の元に生まれます。
カレブ君の両親に紹介された、一匹の犬。
「セラピードッグ」という、特別な訓練を受けた、カーネルという犬と出会ったのでした。
動く事も話す事もできないカレブ君。
誰の呼びかけにも応じないその状況をなんとか打開しようと、両親はカーネルに望みを託すのです。
セラピードッグのカーネルと出会ったカレブ君。
今まで、誰の声にも応じる事はありませんでした。
しかし・・・ここで、誰もが思いもよらなかった奇跡が起こります。
なんと、カーネルを見た瞬間、今まで何一つ挙動を見せなかったカレブ君の瞳がカーネルを見るのでした。
カーネルが寄り添い続けていると、カレブ君は少しずつ周囲の出来事の反応するようになります。
カーネルが触れるくらいの距離で一緒に眠ると、カレブ君はカーネルを触ろうと一生懸命腕を伸ばし、指を動かすのです。
医師も予想もできなかった、カーネルが起こした奇跡。
カーネルが寄り添い続ける事で、カレブ君はどんどんと生気を宿していきます。
そしてついに・・・
カーネルの隣を、共に歩けるようになる日が訪れるのでした。
カレブ君は、脳に重度な損傷を負ったり、全身骨折となったりと、身体的に大きなダメージを受けました。
しかしそれと同時に、あまりに過酷で厳しい状況に心の内側の支えが折れて、回復をしようという意志すらをなくしてしまう事があるそうです。
そうした状況だったからこそ、誰がどのような呼びかけをしても、意志がなくなってしまっていたカレブ君は呼応しなかったのかもしれません。
しかし、そんなカレブ君の心にスッと寄り添った、セラピードッグのカーネル。
「カーネルに触れたい」
驚くほど純粋なその想いが、カレブ君に再び体を動かすという強い意志を呼び起こしてくれたのではないでしょうか。
カーネルが起こした奇跡の一部始終は、こちらから動画でご覧いただけます。