『当然のことをしただけ』NY爆破現場で厳戒態勢の警察官に行った”ある行為”で市民が立ち上がる

2016年9月17日午前中、米ニューヨークで起こった爆破事件。

29人が重軽傷を負い街中は厳戒態勢、警察官が立ち並んでいる状況です。

19日には警察官との銃撃戦の末、犯人の一人が逮捕され、一時場は収束しました。
テロなのか事件なのかは不明ですが、緊張感に包まれる中、ある男性の行動が注目を集めています。

現場にいた警察官やニューヨーク市消防局の職員に、一人の男性が近づいていきます。

その手には紙袋。

そして、この男性はこの紙袋を差し出したのです。

男性は警察官たちに何を渡したのでしょうか?

なんと男性は安全を守るために奮闘する警察官や消防局員に、コーヒーや食べ物の差し入れを持ってきたのです!

突然の差し入れに警察官や消防局員も、とても嬉しそうです。

こちらがその一部始終を捉えた映像です。

ジャーメインさんは

『もっとたくさん持ってこられたらよかったんだけど…』

と、少量しか持ってこれなかったことを悔やんでいたそうですが、その心遣いに警察官たちはとても感謝したのではないでしょうか。

この映像を見たユーザーからは、

・彼は真のニューヨーカーが非常事態にどう振る舞うか知っているね
・この国も捨てたもんじゃない。彼の行いを見習うべきだわ
・私は、かつてジャーメインさんの元で働いていました。彼はスタバの店長なんですが、とても親切で心の大きな人なのよ。彼の元で働いていたことは私の自慢だわ!

と語っています。

かつて彼と一緒に働いたことのある人からのコメントもあり、ジャーメインさんがどれほど温かい心の持ち主かが伺えますね。

この行動は、海外メディアにも取り上げられ『KnightNews.com』にコメントを求められたジャーメインさんは、


私は当然のことをしただけです。
彼らは何時間もぶっ続けで捜査にあたる。そんな彼らに、ただコーヒーを差し入れただけ。そのことがこんなに大きなニュースになるだなんて、驚いてます。

ただ、私たちはお互いに親切にしあわなければいけない。悪いことをしたら人に謝ったり、困っている人がいたら手を差し伸べたり、電車で席を譲ったり。
そういった行為が積み重なって、世界がよくなっていくことを願っています。

突然の取材に困惑気味ながら、小さな積み重ねが世界が良くなっていくと語るジャーメインさん。

彼のとった行動は少しづつ広がりを見せ、ジャーメインさんを見習い差し入れをする人が増えているとのことです。

ジャーメインさんの言う通り『ただコーヒーを差し入れしただけ』かもしれません。
しかし、頑張っている人を応援したい、みんなの為に寝る間も惜しみ働いている人を支えたい、との思いが多くの人の心を動かしたようです。

テロの可能性もあるだけに、どうしてもネガティブな情報ばかりが飛び交ってしまいます。
こういった「人として頑張っている人を支えたい」というジャメインさんの気持ちと行動は、とてのも素晴らしいですね。

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